浜崎 議員の補足質疑

◯35番(浜崎太郎)登壇 私は、みらい福岡市議団を代表して、笠議員の代表質疑の補足質疑として、まちの道路空間の景観と安全性の向上について、国民健康保険料収納率の向上について、特別養護老人ホームの整備について、長期休業中の留守家庭子ども会の開始時間について、以上4点について質問いたします。当局の明快な回答を期待いたします。
 私が住む福岡市の南の玄関口、雑餉隈地区の日ごろ何げなく歩いている道路ですが、カラー舗装もされているところもあり、買い物客がたくさん通る商店街もあり、にぎやかなまちであります。先日、冬にしては明るい日差しが差していたので、ふと空を見上げると、何ともおびただしい電線が縦横無尽に張りめぐらされていることに気づかされます。近年、都心の主要幹線道路では、電線共同溝整備推進等により電線類の地中化が進み、都市景観がとても向上しています。しかし、一歩幹線道路から外れ生活道路に入ると、その上空は電力や電話、有線放送、光ケーブルなど、その他さまざまな電線類、ケーブル類がクモの巣のように張りめぐらされ、空は真っ黒と言ってもいい状況です。
 ここで、写真をちょっと用意してきたんですが、ちょっと表現力が難しいので、ぜひ見ていただければと思っておりますが、(パネル表示)これは私の事務所の真ん前の道路でございまして、こういう状況でございます。ここ数年、だんだんだんだんふえてきたのではないかというふうに思っております。やはりインターネットのケーブル等が非常に発展してきたのかなというふうに思っておりますが、このままいくと、そのうち、これは全部空を覆ってしまうのではないかというぐらい、本当に心配をしているところでございます。何か、もしかしたら傘差さんで歩けるのではないかと思ったりもするぐらいなんですが、これ以上、この大切な空間において無秩序に電線類が張りめぐらされたら、本当に健やかな空を我々はなくしてしまいそうです。
 そこで、そもそも道路上の電線類の法律的な許認可関係はどうなっているのか、また、許認可上、法律的に電線類に景観配慮の義務づけはできないものか、お尋ねいたします。
 次に、同じく道路空間の歩道通行に際しての足元の安全性についてですが、昨年、JR南福岡駅近辺の歩道で、お二人の高齢の女性が、別々の日ですが、転倒をされ、お一人は半年ほど入院をされ、もうひと方は顔面を強打し、眼鏡が破損。御自宅に歩いて帰られたが、御家族が余りのけがのひどさに救急車で病院に運ばれました。私が状況などを御自宅でお聞きしたところ、お二人とも同じ箇所で転倒されたことがわかりました。そこは、街路樹の根上がりのため、インターロッキングブロックが波を打っている状態ですが、同じ色なので、よく見ないと段差があることに気づきません。
 また、これも写真をちょっと見ていただければと思うんですが、(パネル表示)これは南福岡駅前の駐輪場の前なんですけれども、この写真と、向こう側に木が生えていまして、少しこの点字ブロックのほうが波打っているのがよくおわかりだと思いますし、ところどころにブロックが上がってしまっているということがお気づきになると思います。これは多分、低いところと高いところの高低が5センチぐらいは実はあるのではないかというふうに思っています。普通の交差点だったら、もう段差があるというのはみんな意識していますけれども、こういうところで基本的に段差がないところに段差ができてしまうということが事故の原因かなというふうに私は思っています。
 私が博多区役所にお伝えして、おけがをされたお二人にも会っていただき、迅速に対応してもらいました。この事故現場は、今後、面的補修工事を行う計画だとお聞きしております。今後、このような事故が起こらないように心から願っておる次第です。
 しかし、やはり事故が起こらないような日常の管理が重要だと思いますが、本市における道路維持管理の体制はどうなっているのか、お聞きします。
 次に、今回の転倒事故が発生したような街路樹の根が成長したことによるインターロッキング等の歩道上における段差など、道路破損箇所への対応状況はどうなっているのか、お尋ねいたします。
 次に、国民健康保険料収納率の向上についてお尋ねします。
 現在、私は国民健康保険に加入し、保険料を支払っているのですが、とても高額だと感じています。国民健康保険料は、患者が支払う金額を除いた医療費について、国からの負担金を差し引いた残りの部分を被保険者が負担するもので、その割合は約2割程度であるということです。しかしながら、家族3人で所得が313万円の場合、名古屋市だと年額が46万円ほどになるそうですが、同じ条件で福岡市の場合、約55万円にもなります。これは何が原因なのであろうか。調べていくと、保険料の負担額と国保料の収納率が関係しているのではないかと感じました。福岡市は行財政改革プランで目標収納率を掲げていますが、いまだ達成されていません。
 そこで、福岡市の国民健康保険料の過去3年間の収納率の状況をお尋ねいたします。
 また、収納率は、平成24年度の目標収納率とどのくらい乖離しているのか、また、平成26年度の目標収納率をお尋ねいたします。
 それから、他都市の状況をお尋ねします。
 政令市の中で収納率が最も高い都市、上位2都市の収納率をお尋ねします。
 また、お隣の北九州市はどれほどなのかもお尋ねいたします。
 そして、収納率が1%上昇すれば、幾ら増収になるのかも教えてください。
 次に、特別養護老人ホームの整備についてお尋ねをいたします。
 福岡市は他都市と比べ、高齢者人口がまだ少ないとはいえ、いずれ超高齢社会の仲間入りをしていくことでしょう。そのための対策を行っていくことは不可欠でもあります。
 そこで、平成26年度の特別養護老人ホーム整備にかかわる予算額は幾らか、そして、その整備計画、一体どれほどの特別養護老人ホームができるのかをお尋ねいたします。
 また、これから長く続く超高齢社会のことを考えますと、27年度以降の整備計画についてはどのようになるのか、また、高齢者人口は何年をピークに減少が始まるのかもお尋ねします。
 目線を現在に戻しますと、大体今、特別養護老人ホームは実際足りているのか、現在の待機者数をお尋ねします。
 また、はっきり聞きますが、待機者の解消は可能なのか、お尋ねいたします。
 次に、長期休業中の留守家庭子ども会の開始時間についてお尋ねします。
 先日、留守家庭子ども会に子どもさんを入会させている保護者の方から相談を受けました。保護者の方が言われるには、夏休みなど学校の長期休業中に留守家庭子ども会が開くのは8時半となっているが、御自分の勤務時間は8時半からで、通勤時間を考えると、遅くとも8時には自宅を出る必要がある。子どもと一緒に自宅を出ると、子どもは10分程度で学校に着いてしまう。その時点では留守家庭子ども会はまだ閉まっている。子どもだけで自宅に置いておくわけにもいかないので、子ども会をあける時間をせめて8時に早めてもらいたいということでした。
 この子どもさんが通っている学校は、通常、ふだんはお子さんは保護者の方と一緒に家を出ることができるのに、それが夏休みなどの長期休業期間になったら時間がずれ、校舎に入れない。校庭にいたとしても、雨の日や不審者、PM2.5などの問題があり、やはり留守家庭子ども会できちっと預かってほしいと思われているのだと思います。この保護者の方が言われることは十分理解できるわけでありまして、このようなことは、こちらの御家族、御家庭のほかにもあると容易に想像ができるわけであります。
 そこで、まず、この事業の運営に携わっておられる指導員の方の報酬、雇用形態、勤務時間などはどうなっているのか、お尋ねします。
 また、長期休業中の留守家庭子ども会の開設時間は、何に基づき、何時から何時までと定めてあるのか、また、今回の例のように、早く開設してほしいというニーズはあるのか、お尋ねします。
 さらに、なぜ開始時間が8時半となっているのか、8時に早めることができないのか、あわせてお尋ねします。
 以上で1問目を終わり、2問目以降は自席にて行います。


◯道路下水道局長(中野計雄) まちの道路空間の景観と安全性の向上についてお答えいたします。
 まず、社会インフラである電気や通信などの公益事業者による電線類の道路占用につきましては、道路法第36条第2項及び同法施行令の規定により、占用の場所に関する基準に適合する限り、許可を与えなければならないことになっております。また、道路占用における電線類の景観配慮の義務づけにつきましては、法令上の規定がないため、困難な状況であります。
 次に、本市における道路の維持管理体制につきましては、各区役所の補修事務所において道路パトロールを実施し、危険箇所の早期発見や補修を行い、事故防止に努めております。また、歩道上の段差などの異常箇所につきましては、道路パトロールによる車上からの目視点検や徒歩による道路施設点検時に危険箇所の発見に努めるとともに、市民の皆様からの通報などにより補修を行っている状況でございます。以上でございます。


◯保健福祉局長(中島淳一郎) 国民健康保険料についてお答えいたします。
 まず、国民健康保険料の過去3年間の収納率につきましては、平成22年度が86.3%、平成23年度が87.1%、平成24年度が87.2%と年々上昇しております。
 次に、平成24年度の収納率と目標収納率の乖離につきましては、平成24年度の目標収納率を89%に設定しておりましたので、実績は目標を1.8ポイント下回っております。
 次に、平成26年度の目標収納率につきましては、当初予算における保険料収入額の算定におきまして90%に設定しております。
 次に、政令市で収納率が最も高い都市は、平成24年度の実績で名古屋市の94.5%で、2位は京都市の92.8%でございます。北九州市につきましては、91.9%で4位となっております。
 次に、収納率が1%上昇すると幾ら増収となるのかとのお尋ねにつきましては、平成26年度当初予算における保険料収入額約300億円から推計いたしますと、約3億円の増収が見込まれます。
 続きまして、特別養護老人ホームの整備についてお答えいたします。
 まず、平成26年度の特別養護老人ホーム整備に係る予算額につきましては13億3,027万円余となっております。
 次に、平成26年度の特別養護老人ホームの整備計画につきましては、4施設、329人分が開設予定となっており、4施設、215人分が新たに着工予定となっております。今後の整備計画につきましては、現在実施している特別養護老人ホーム利用申込者実態調査の結果等を踏まえ、平成27年度から29年度までの整備計画を平成26年度に策定することとしております。
 次に、65歳以上の高齢者人口につきましては、平成26年1月末現在、約28万1,000人となっております。福岡市将来推計人口によりますと、今後も高齢者人口は増加し、平成37年には約40万人となります。その後も増加の伸びは減少するものの、推計の最終年度である平成62年まで増加を続け、約54万人になると見込まれております。
 最後に、特別養護老人ホームの待機者数につきましては、先ほど申しました実態調査の中で把握していくこととしております。今後も実態調査の結果等を踏まえ、施設整備を進め、待機者の解消を図ってまいります。以上でございます。


◯こども未来局長(吉村展子) 留守家庭子ども会の開始時間についてお答えいたします。
 まず、留守家庭子ども会の指導員の報酬などについてのお尋ねでございますが、週27.5時間勤務の非常勤特別職嘱託員で、1日5.5時間勤務の報酬として、平成25年度の日額単価は9,390円、年収では約230万円となっております。
 次に、長期休業中の留守家庭子ども会の開設時間についてのお尋ねでございますが、福岡市留守家庭子ども会事業の実施に関する条例で定められており、延長時間も含めまして、午前8時30分から午後7時までとなっております。
 次に、開始時間を早めることについての要望でございますが、電話やメール等で開始時間を早めてほしいとの御意見が寄せられることがあるほか、平成25年秋に行った子ども・子育て支援に関するニーズ調査におきましても、留守家庭子ども会で今後充実してほしいことは何かとの問いに対して、学校休業日の開始時間を早めることについての要望が50.7%と最も多いという結果が出ております。
 次に、開始時間が午前8時30分からとなっている理由でございますが、長期休業中におきましては、指導員の勤務を午前8時30分から午後2時までの勤務と午後1時30分から午後7時までの勤務の2交代制とし、勤務時間が重複する30分間を児童の様子や保護者からの連絡事項などを引き継ぐ時間として確保しているものでございます。指導員の勤務時間を変えずに開始時間を早めることは、十分な引き継ぎ時間を確保できなくなるため、現在の体制では困難であると考えております。以上でございます。


◯35番(浜崎太郎) まちの道路空間の景観と安全性の向上について、まず電線についてですが、一番効果的な方法は電線地中化だと思いますが、実際は郊外部の幹線道路でも余り進んでおらず、ましてや既存市街地の生活道路においては、まあ莫大な費用を必要とするもので、すぐに実現することはなかなかできないのが実情だと私自身も感じています。
 占用許可等において、景観に配慮するような法的な義務づけがないとのお答えでしたが、市街地景観に配慮するという観点から、せめて一見無秩序とも言える電線類を集約化したり、色のついたカバーで覆うなどのカラー化をして目立たないようにするなどの妙案がないかと考えますが、御所見をお伺いいたします。
 また、歩道の街路樹の根上がりについてですが、各区役所によるパトロール等を行い、維持補修等を行っているということですが、やはり街路樹を整備する時点から根上がり防止対策を行う必要があると思います。平成12年5月17日に公布された交通バリアフリー法では、道路空間のバリアフリー化により、移動に際しての身体の負担を軽減し、移動の利便性、安全性の向上を図ることの必要性がしっかり位置づけられています。また、福岡市のユニバーサルデザインでも、全ての人が安心して利用できる道路空間を目指していると福岡市都市緑化マニュアルに明記されています。
 そこで、新しい幹線道路で街路樹を整備する際の根上がり防止に対する規定はあるのか、また、改良工事の規定またはマニュアルなどはあるのか、お尋ねをいたします。
 次に、国民健康保険料の収納率の向上についてお尋ねいたします。
 先ほどの答弁では、少しずつ福岡市の収納率は微増しているということは少々安堵しますし、当局も努力されていることがうかがえます。しかし、本市も名古屋市と同じ収納率になれば、約22億円の増収になるわけです。それにしても、これだけ政令市間で差があるのには正直驚いています。何が違うのか。市当局の中には、自主的に保険料を支払う人が多い地域があるなど、地域性の違いが大きくあるような認識をお持ちのようですが、今の世の中、こんなに地域性による違いがあるとは感じられないのが正直な思いです。では、収納率がよい都市と何が違うのか、お尋ねいたします。
 まず、払いやすさということで、福岡市のいろいろな取り組みがあればお伝えください。
 また、口座振替加入率はどのくらいなのか、また、収納率上位の名古屋市と京都市、お隣の北九州市と比べどのような状況でしょうか。
 また、現在、福岡市の口座振替にどのように取り組んでいるのでしょうか。
 口座加入率が1%向上すれば収納率も1%向上するみたいな、直接つながらないとは思いますが、やはり口座振替率を向上させることが収納率を向上させるための有効な手段だと私は強く感じています。今後の加入推進策を具体的に検討しているのならお示しください。
 次に、特別養護老人ホームの整備についてお尋ねします。
 昨年11月29日、少子・高齢化対策特別委員会において視察した川崎市のクロスハート幸は、多床室とユニット型個室の併設施設で、昨年5月1日にオープンされました。4人部屋が24室で96床、個室42床、併設事業としてショートステイで20床、小規模多機能型居宅介護で6床、おのおの泊まりができるようになっています。聞くところによると、川崎市自体が個室と多床室の併設施設を推進しているとのことです。この視察した時点での待機者数を施設長にお聞きしますと950人ほどだそうで、そのほとんどの待機者が多床室を希望しているということでした。その理由をお聞きしますと、やはり費用面が一番の理由ということでした。
 そこで、特別養護老人ホームのユニット型個室と多床室の居住費、食費の自己負担額はそれぞれ幾らほどになるのか、お尋ねします。
 現在、厚生労働省が推進しているのは、個室、いわゆるユニット型個室であると思いますが、なぜ川崎市はこのような施設を厚労省の意に反して建てたのか、非常に興味がありますが、その背景として、4人部屋などの多床室からユニット型個室へと変遷していった経緯をお尋ねいたします。
 また、ユニット型個室と多床室の居住費、食費の自己負担額はそれぞれ幾らか、お尋ねいたします。
 そして、福岡市において多床室は現在整備していないのか、していないと思いますが、その理由をお尋ねいたします。
 次に、長期休業中の留守家庭子ども会の開始時間についてお尋ねします。
 開始時間等は条例で定めてあり、また、市の嘱託員である指導員の勤務時間が決まっているから、8時からにすると引き継ぎ時間がとれないとの理由でした。私もPTA会長として留守家庭子ども会の運営委員長でありましたのでわかりますが、子ども会の開設中は、子どもが体調を崩したり、保護者から帰宅させる時間の変更の連絡があったり、現場の責任者が把握してなければ子どもの安全管理に支障を及ぼす可能性も大いにあり、引き継ぎは必要だと私も思います。しかし、30分くらいの時間であり、市民目線で見ると、いま一つわかりにくい事情だと思ってしまいます。実現するためにはどのような方法があるのかといった視点で考えていく必要があります。
 留守家庭子ども会には、現場の責任者として、資格や経験を持ち、試験を受けて採用されている市嘱託員の指導員以外に、各運営委員会で登録されている地域の有償ボランティアである補助指導員がスタッフとしています。例えば、この補助指導員を30分早く来させるという方法が考えられるのではないでしょうか。
 また、嘱託員を別に配置して、3交代制とする方法も考えられるのではないでしょうか。
 多少人件費がふえても、必要な期間に人員をふやして対応することはできないのか、また、人員は何人ふやせばよいのか、人員確保は可能なのか、お尋ねします。
 以上で2問目を終わります。


◯道路下水道局長(中野計雄) まちの道路空間の景観と安全性の向上についてお答えいたします。
 道路上における電線類につきましては、電気保安上、一定の間隔が必要であったり、また、道路利用上、視認しやすいものにするなど、安全確保が不可欠であると考えております。しかしながら、議員御指摘のように、上空で電線類が多く張りめぐらされているような状況は、景観上や防災上においても決して好ましくなく、占用許可上の課題の一つと考えております。以上でございます。


◯住宅都市局長(馬場 隆) 街路樹を新規に整備する際や改修工事の際の根上がり防止に関する規定についてお答えいたします。
 街路樹の整備や管理に関しましては、平成14年度に福岡市都市緑化マニュアル及び福岡市街路樹整備指針を策定し、これに基づき実施しておりますが、根上がり防止に関する規定につきましては特に記載はございません。このため、根上がり防止対策としまして、街路樹を新規に整備する際には、整備を担当する道路下水道局と維持管理を担当する住宅都市局におきまして事前協議を行い、十分な大きさの植栽ますを確保することや、根上がりしにくい樹種を選定するなどにより対策を講じているところでございます。また、道路改修工事の際に街路樹の根を切ることが原因となって倒木や枯死することがないよう、必要に応じて工事を行う区役所と協議を行っております。以上でございます。


◯保健福祉局長(中島淳一郎) 国民健康保険料についてお答えします。
 保険料を払いやすくするための福岡市の取り組みにつきましては、口座振替の促進、コンビニでの納付、区役所での嘱託員による納付相談受け付け、さらに、払い忘れなどが多い初期滞納者の方につきましては、コールセンターからの納付確認などを実施しているところでございます。また、平成25年度からは、新たに携帯電話で納付ができるモバイルレジを導入しております。
 次に、保険料の口座振替の加入率につきましては、平成25年5月31日現在で40.7%でございます。また、名古屋市は73.0%、京都市は42.2%、北九州市は57.5%で、福岡市と比べますと高い状況になっております。
 次に、口座振替の加入促進の取り組みにつきましては、毎年6月に発送している納入通知書への口座振替依頼書の同封、コールセンターによる口座振替の勧奨や国保加入手続の際の口座振替依頼書の交付などを実施しております。
 次に、今後の保険料の口座振替の促進につきましては、口座振替は収納率の向上につながる重要な納付方法であると認識していることから、今後も引き続き口座振替促進の取り組みを強力に進めてまいります。今後の加入推進策につきましては、より簡単に口座振替手続ができる新たな方法について検討してまいります。
 続きまして、特別養護老人ホームの整備についてお答えいたします。
 まず、特別養護老人ホームの多床室からユニット型個室への変遷につきましては、生活の場である特別養護老人ホームにおきましては、これまでの集団ケアから入所者の個性や生活リズムを尊重する個別ケアへの転換が求められているとして、国におきましてはユニット型個室が推奨されるようになったものでございます。
 次に、特別養護老人ホームの居住費と食費の自己負担額につきましては、標準額でユニット型個室では約10万円、多床室では約5万円でございます。なお、入所者の所得段階に応じて、その標準額から自己負担額が軽減されます。
 最後に、福岡市において多床室を整備していない理由につきましては、まず、国においてユニット型個室の整備が推奨されていることが挙げられます。また、事業者側から見ますと、多床室はユニット型個室と比較して、介護報酬や入所者が負担する居住費が低く設定されている状況でございます。このため、収入を確保しづらく、施設建設費の借入金に係る償還や将来的な改修費、建設費用を捻出できないなど、現行の仕組みでは多床室を整備しづらい状況であることが挙げられます。以上でございます。


◯こども未来局長(吉村展子) 留守家庭子ども会についてお答えいたします。
 開始時間を早めるための御提案でございますが、留守家庭子ども会スタッフの基本は児童の安全を守ることであり、中でも児童の所在を把握する入退室管理は、小さなミスが大きな事故やトラブルにつながる重要な業務でございます。補助指導員に早く来てもらうという案につきましては、開始して間もなくは児童の入室時間帯であり、保護者からの連絡も多いことから、責任ある立場の指導員を配置しているところでございます。
 また、指導員の人員をふやす案についてのお尋ねでございますが、人員をふやすということをいたしますと、現に開設している140カ所近い全ての留守家庭子ども会に、少なくとも各1名ずつの増員が必要となりますが、長期休業中だけ指導員としての資質を備えた人員を数多く確保することは困難と考えております。以上でございます。


◯35番(浜崎太郎) まちの道路空間の景観と安全性の向上についてですが、幹線道路における電柱地中化は計画に基づき進めていると聞いてはいますが、市民に最も身近な生活道路での電線類が今のまま無秩序に上空で張り放題であってはならないと考えます。先ほどの答弁では、視認性など、安全確保が第一ということで、集約化やカバーをかけることも難しく、結局は許可せざるを得ないということですが、無秩序に張りめぐらされた電線類を景観に配慮したものにするには、電線の占有者に努力してもらわなければいけないと思いますし、それを働きかけていくのは、それを許認可している行政ではないでしょうか。
 今後、生活道路における電線類の景観向上に向け努力すべきと考えますが、御所見をお伺いいたします。
 また、歩道の根上がりについてですが、福井県の調査結果を見ますと、根上がり対策として単に根を切断し、舗装を改修する従来の方法では、街路樹の生理的バランスが崩れ、最悪の場合、木が枯れ、倒木の危険性もあると指摘しています。また、良好に生育した場合でも、数年後にはまた根上がりを起こすこともあると言っています。道路の下の土は、舗装が壊れないように強く、かたくつくられていますが、木の根はその土がかた過ぎるゆえ、地面の上のほうに根を伸ばしていくのは当たり前に想像できることではないでしょうか。横浜市では根上がり対策に関して、舗装の下に根が生育できるすき間のある特殊な土壌を設け、街路樹が地面深くまで根を伸ばすことができるような環境づくりを行っています。これにより、数年たったらまた根上がりの改良工事とはならないということです。本市の整備マニュアル等では、どちらかというと根上がり防止のための抜本的な施工マニュアルとまでなっていないような気がいたします。
 今後さらに超高齢社会に突入する中で、多少の段差でもつまずき転倒するなどの危険性が危惧されることから、よりきめ細やかな維持管理並びに改良に関しても無駄のない規定づくりに期待いたしますが、御所見をお聞きしてこの質問は終わります。
 次に、国民健康保険料収納率の向上についてお尋ねします。
 口座振替の推進については、先ほどのお答えで一層取り組んでいただけるということですので、よろしくお願いをいたします。しかし、収納率向上については口座振替だけでは不十分ですので、それ以外の方策についても積極的に行動していかなければならないと思います。
 私が調べたところ、平成24年度の福岡市の収納率は全国平均よりも下回っています。これをどうやって改善していくのか。例えば、少額分納で短期証を発行し続けている現行の取り扱いは、救済の部分ではいいと思いますけれども、これではいつまでたっても滞納保険料は完済されず、逆に滞納率を向上させてしまう手法と感じています。これでは収納率を上げる目的となっているとは言えないのではないでしょうか。さらに、真面目に納めている人が保険料を納めていない人の分まで負担しているようにさえ感じられます。やはり日々しっかり働いて、苦しい中でも保険料を真面目に払っている方々が安心して暮らしていける社会を維持していくことこそが、我々の本当の目指すものではないかと感じます。最後に、収納率向上に向けて御所見をお伺いしてこの質問を終わります。
 次に、特別養護老人ホームの整備についてお尋ねいたします。
 今後の特別養護老人ホームの整備の方向性として、個室型という一律的な仕様だけではなく、入所希望者の中には多数が同室になる多床室のニーズもあると思うのです。また、人口動向や所得によって入所できないという方々の対策としても、本市としてユニット型個室だけでなく、多床室の整備も求められていると私は思いますが、御所見をお尋ねしてこの質問を終わります。
 最後に、長期休業中の留守家庭子ども会の開始時間についてお尋ねします。
 単純に夏休みの間だけ増員したとして、140カ所近い留守家庭子ども会で40日間、1日1人9,390円なので、数千万円の増額になるんですかね。この予算が確保できたとしても、また人員の確保が難しいとのことです。このように指導員を追加配置する場合は、長期休業中はその間だけの追加の人員配置をすることには、その際は質、量での人員確保の課題もあるでしょうし、経費的にも多額の追加経費が必要ということだと思います。
 補助指導員に任せる場合は、資格、経験を持ち、試験を受けて採用されている指導員ではないため、安全管理上、一定の配慮が必要ということだと理解します。
 いずれも難しいという話で、このままでは前進しないことになりますが、結局1日30分のことですね。未来を担う子どもたちを預かるからには、きちんとした制度設計のもと、きちんとした指導体制が必要なことは十分理解できますが、何度も申しますが、市民目線から言うと非常にわかりづらいことは否めません。利用者の多くにとっては、多少利用料が上がってでも何とか対応してほしいというニーズもあるかもしれません。
 この際、勤務時間や雇用形態などの仕組みそのものを抜本的に考え直すなどして、長期休暇中のみ30分間延長できる方法を検討すべきだと思いますが、御所見をお伺いして私の質問を終わります。


◯道路下水道局長(中野計雄) まちの道路空間の景観と安全性の向上についてお答えいたします。
 まず、既存市街地の生活道路における電線類の景観向上につきましては、道路管理者としても何らかの対応が必要と考えていることから、今後、占用者と協議する場を設けるなど、電線類の景観のあり方について研究してまいります。
 次に、きめ細かな維持管理についてですが、街路樹の根上がりによる段差などの危険箇所の把握につきましては、日常的な道路パトロールなどに加え、歩道の段差に着目した重点パトロールの実施や、道路整備に熟知した業界などの協力を得ながらさらなる通報の拡充を図るなど、市民の安全、安心の確保に努めてまいります。以上でございます。


◯住宅都市局長(馬場 隆) 街路樹の根上がり防止に関する規定づくりについてのお尋ねですが、議員御指摘のとおり、他都市においては根上がり対策の研究や規定づくりが行われ、資材メーカーにおいては根上がりを抑制する資材が新たに開発されるなど、全国的にも根上がり対策の取り組みが進んでいる状況であります。今後は福岡市におきましても、根上がり対策を実施した歩道における効果の検証を行うとともに、工事を施工する道路下水道局等の関係部署と協議しながら、街路樹の健全な育成環境の確保と歩道の安全性を両立させるよう、根上がり対策に関する規定を策定し、安全、安心にも配慮した街路樹の維持管理に努めてまいります。以上でございます。


◯保健福祉局長(中島淳一郎) 国民健康保険料の収納率の向上についてお答えします。
 国民健康保険制度の健全な運営を図るためには、医療費の適正化とともに、収納率の向上が重要な柱であることから、これまで納付方法の拡大や滞納処分の強化など、さまざまな取り組みを行ってきております。今後につきましては、平成26年度から嘱託員制度の見直しにより滞納整理体制の充実を図るとともに、国民健康保険制度における各種手続などの周知を徹底してまいります。今後とも、負担の公平性の観点から、他都市の取り組みも参考にするとともに、収納対策をしっかり検証し、着実に収納率の向上を図ってまいります。
 続きまして、特別養護老人ホームの多床室の整備につきましては、経済的負担のほか、個室は寂しいので、多床室がよいなどの意見があることも承知しております。国においてはユニット型個室の整備が推奨されている一方で、こうした市民の多様なニーズを踏まえ、多床室についても整備が促進されるよう、市長会などを通じて引き続き国に要望してまいります。以上でございます。


◯こども未来局長(吉村展子) 留守家庭子ども会の長期休業中の開始時間の変更に当たりましては、指導員等の増員や勤務体制の大幅な変更、また、福岡市留守家庭子ども会事業の実施に関する条例の改正などが課題でございますが、子ども・子育て支援に関するニーズ調査で50.7%の要望があるなど、保護者の皆様のニーズも高いことから、今後検討してまいります。以上でございます。





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