平畑 議員の質疑と答弁 | ||
◯41番(平畑雅博)登壇 私は、みらい福岡市議団を代表し、地下鉄西新駅と商店街周辺のまちづくりについて、早良区地域交流センターの整備について、ウォーターフロント地区再整備について、以上3点について質問いたします。 まず、地下鉄西新駅と商店街周辺のまちづくりについてお尋ねします。 現在、地下鉄西新駅周辺では、まちの顔として長年愛されてきた西新エルモールプラリバが昨年7月に、またイオン西新店が先月の5月末日をもって閉店し、時代の流れとともにまちの様相が変わろうとしています。これまでこの2つの商業施設がまちの集客拠点として人の流れをつくり、西新、高取、藤崎の商店街は多くの人々でにぎわう通りとなっていました。この集客拠点がなくなることは、商店街にとっても大変大きな影響を与えるのではないかと地元の人々は危惧しています。西新エルモールプラリバについては、昨年7月末日に閉店して以来、既に1年近く経過していますが、いまだ解体工事に着手する気配もありません。 そこで、プラリバ及びイオンの再開発のビルのオープン時期はいつごろになるのか、お尋ねします。 以上で1問目を終わり、2問目以降は自席にて行います。 ◯住宅都市局長(光山裕朗) 西新エルモールプラリバの建てかえ後の再開発ビルにつきましては、現在のところ平成32年度のオープンを目指して取り組まれていると伺っております。 また、平成28年5月末に閉店したイオン西新店につきましては、今後、建てかえに向けて平成29年1月までに建物を解体される予定と聞いておりますが、その後の計画につきましては、現在検討中であると伺っております。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) これから5年以上、この2つの商業施設跡は何の施設もない空白の期間となるわけです。新しい施設が開業し、また、新たな人の流れが生まれるまでの5年間は、地元商店街にとって、とても厳しいものとなるのではないでしょうか。 このような状況の中、西新エルモールプラリバが昨年夏の閉館からこれまで解体工事に着手できないのは、駅に地下鉄改札口から地上に上がるエレベーターがなく、プラリバのエレベーターを利用しているからだと聞いています。 そこで、現在、交通局が駅のエレベーター設置工事を行っていますが、ことしの秋のエレベーター設置工事が完成するまでプラリバの解体工事に着手できないとはどういうことでしょうか、お尋ねします。 ◯住宅都市局長(光山裕朗) 西新エルモールプラリバの解体工事につきましては、市街地における大型商業施設の解体であることから、近接する地下鉄駅や商店街などに騒音や振動等による影響を及ぼさないよう、技術的な検討や施工面での配慮が必要であり、解体着手までに必要な設計や施工計画の検討などに一定の期間を要するものと伺っております。事業者からは、解体着手の時期について、地下鉄のエレベーター設置工事の完成にかかわらず、平成28年の秋ごろには着手できる予定であると伺っております。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 交通局のエレベーターとは関係ないというのが答弁なんですが、そう言い張っているのは市役所だけで、周りはみんなエレベーターが完成できるまでしょうがないんだと、当然プラリバのエレベーターがなかったら困るのは利用者であり、矢面に立つのは交通局ということですから、交通局として認めるわけにいかないということもあるでしょう。 そこで、地下鉄西新駅から地上への出入り口は全部で9カ所ありますが、利用者が多い順番についてお尋ねします。 ◯交通事業管理者(阿部 亨) 地下鉄のお客様の利用状況につきましては、改札口を通られる人数の把握は行っておりますけれども、出入り口の利用者数につきましては、出入り口の移設をする場合、あるいは新たに整備した出入り口の効果確認を行うなど、特別に把握が必要な場合を除き、調査をしておりません。したがいまして、西新駅の出入り口ごとの利用者数は把握をいたしておりません。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 今回、特別に調査する必要がなかったので調査していないと。今回の話の象徴のような話でございます。 これはパネルを持ってきていますけれども、(パネル表示)地下鉄の入り口は一応7つあって、小さくA、Bと書いていますが、これは後で説明をしますけれども、今、エレベーターの工事は、ここにできているんですね。でも、多分利用者は少ないほうだろうというふうに思っておりますけれども、本来なら利用者はどこが多いのかとか、どの時間帯が多いのかとかということはちゃんと調べた上で設置すべきだったと思っていますが、交通局、いかがお考えでしょうか。 ◯交通事業管理者(阿部 亨) 新設のエレベーターの設置位置につきましては、駅南側の新しいビルの中に従前のように地下鉄のお客様も御利用いただけるエレベーターを整備していただくよう、民間事業者と協議をしているところでございます。バリアフリー経路のさらなる充実を図るために、駅の北側におきまして用地が確保できる場所にエレベーター設置位置を決定したところでございます。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) プラリバのエレベーターが利用できなくなることがわかって慌てて設置を決めたのが実態であって、利用者の利便性は考えたものではないということを指摘しておきたいというふうに思います。 私は、日常生活を通して、閉館したプラリバの地下鉄4番出入り口から城南線を横断する地下通路を通り西新商店街に出る出入り口が最も利用者が多いと感じています。そういう意味では、プラリバの再開発ビルがオープンするまでは多くの地下鉄利用者が不便を強いられることとなります。 そこで、この4番出入り口に接する地下通路の商店街側出入り口部分にエスカレーターを設置することはできないのか、お尋ねします。 ◯道路下水道局長(二宮 潔) 地下横断施設へのエスカレーター設置につきましては、北側の西新交差点、南側の西新4丁目交差点、いずれも横断歩道が設置された信号交差点でございまして、路上での横断が可能であることから、道路管理者といたしましては、当該地下横断施設へのエスカレーターの設置の必要性は低いと考えております。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) (パネル表示)ここの地下の通路とこの出入り口は、道路下水道局のものなんだそうです。私はてっきり4番出入り口だというふうに思っておったんですが、ここは、何か小さく地下道入り口と書いてあるだけで、表に地下鉄の入り口という表示もありません。それで、4番出口というのは、このプラリバのエレベーターのところを言うんですね。じゃ本当に名前がない、番号もないので、不便だなと思っていたら、多分これは交通局の駅員の誰かが小さなパネルで4番出入り口A、Bとしていますけれども、交通局のホームページを見ても何も載っていない。幻のA、B出入り口。ただ、そこが一番多いので、ここを何とかしてあげたいと、してほしいというふうに思っているわけです。 道路横断が可能なので必要性は低いというふうに言われると、高齢者を初めとした市民は悲しくなるのではないでしょうか。あと5年すれば再開発ビルがオープンするので、それでよかろうという姿勢にがっかりすると思います。本来ならもっと早くエレベーターの設置工事は終了しておかなければならないし、市民目線、利用者目線からすれば、利用者の多い通路の出入り口にエスカレーターが必要と考えますが、交通局、どのようにお考えか、お尋ねします。 ◯交通事業管理者(阿部 亨) 西新駅のエレベーター新設につきましては、西新エルモールプラリバの建てかえの動きを踏まえまして、早い段階から準備を進めるなど、早期整備に努めてきたところでございます。本市の地下鉄の駅のエレベーターやエスカレーターにつきましては、隣接する建物の施設も活用しながら、全駅でバリアフリー経路を1ルート以上確保いたしておりますけれども、近年、高齢のお客様、車椅子を御利用のお客様を含め、ますます多くのお客様に御利用いただいているという状況も踏まえまして、交通局といたしましてもバリアフリー経路の充実に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 道路下水道局長にお願いというか、地下鉄の1日の利用者が一番多いところは天神7万8,000人、2番目が博多駅で7万4,000人、あとずっと離れて3番が福岡空港駅で2万5,000人、4番がこの西新駅2万2,300人、5番が2万人で姪浜駅になっています。天神南駅はどうかというと、乗り継ぎを入れると2万3,000人、単独だと1万5,000人というふうに聞いています。それほど利用者は多いのですが、5年間エレベーターが遠くなるわけです。だからこそこの図面から言っても、明治通りを挟んで歩いていかなければならないわけだから、そこはなるべく早目に、先ほど交通局は早目に準備していたと言うけれども、それなら少し配慮していただいて、せめてB側でもいいので、上りだけでもエスカレーターをつけるとかいう配慮はしてほしいなというふうに思っていますので、今後充実に努めると御答弁いただきましたので、ぜひともよろしくお願いします。 それから、この4番出口に接する、先ほどからの城南線の地下通路、ここが5年間ちゃんと使えなければならないので、どうなるのか、明確に答弁をお願いします。 ◯住宅都市局長(光山裕朗) 地下鉄4番出入り口並びに城南線を横断する地下通路につきましては、日ごろより地下鉄利用者を初め、多くの皆様が利用される重要な歩行者ネットワークと考えております。このため、建てかえ工事期間中の地下通路の通行につきましては、商店街を初め、周辺地域の方々からも強く要望されていることから、現状の動線機能の確保が極力図られますよう、事業者において既存施設を生かしていく施工方法等について検討が進められていると伺っております。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) よろしくお願いしておきます。 さて、プラリバの閉館により、地域住民が困っていることがほかにもあります。それは、これまでプラリバの地下にあった郵便局がなくなったということです。地域の方々からも西新駅にあった郵便局がなくなって大変困っているという声を聞きます。 そこで、地下鉄西新駅のコンコース内に郵便局が設置されるといいと思いますが、対応できないのか、また、平成32年度に開業予定の再開発ビルに入居する予定はないのか、お尋ねします。 ◯交通事業管理者(阿部 亨) 地下鉄の駅構内につきましては、防災及び安全面の関係法令による制約がございますので、店舗を設置できるスペースは限られております。西新駅につきましては、既にコンビニエンスストアなどの店舗を設置しているところでございまして、スペースに余裕がないことから、新たに郵便局を設置することは困難であると考えております。以上でございます。 ◯住宅都市局長(光山裕朗) 再開発ビルへの郵便局の入居についてお答えいたします。 これまで西新エルモールプラリバのテナントとして入居されていた郵便局は、お客様の利用が非常に多く、平成27年7月末の施設の閉鎖に伴い、近隣の空き店舗や周辺地域において移転先を探されておりますが、現時点において適当な場所が見つかっていない状況であると伺っております。 このことから、平成32年度に開業予定である再開発ビルへの入居につきましては、今後、移転先が見つからなかった場合の候補として検討項目の一つであると郵便局関係者より伺っております。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) この郵便局の問題に関しては、交通局には問い合わせがあって、その時点でスペースが狭いということだったので、いたし方ないかなというふうには思っております。ただ、近隣住民からすると、6年近く、本当にすぐ近くに郵便局がなくて、防塁の早良郵便局まで行かないといけないみたいなことになっておりますので、大変困っておられます。少しでも早くというのはもちろんありますけれども、今の段階ではなかなか見つからないわけで、再開発のビルにそれでも入ることができればいいと思いますが、これは今度は賃料の問題がかかわってきます。なるべく早くというふうに思っておりますので、住宅都市局も含めて御協力をいただきたいというふうに思いますし、コンコース内に今はコンビニも含めて幾つかお店があって、総量規制でだめだということにはなっていますが、全部が全部この5年間このままでいってくれればいいけど、いかなかったときは、ひょっとしたらある程度のスペースがコンコースで確保できるようになれば、そこもぜひ候補の一つにしてほしいというふうに要望しておきます。 さて、この近隣にはリヤカー部隊で有名な商店街があります。この商店街は今までプラリバやイオン西新店と競争しながら共存共栄をしてきました。今、この商店街、東西の大きな通りは余り減っていないように、たまに通る私なんかは思うわけですが、やはり商店街の人は間違いなく減っていると言われます。また、南北の細い商店街、例えば、イオンの前の西新名店街などは、これはもう誰が見ても極端に減っているという状況になっております。 これから5年後、新たなビルが開業すれば集客力も向上して客足も戻ると思いますが、5年間の空白期間は商店街にとっても大変だと思います。商店街の方々からは、客足が遠のき衰退したら、また新たな再開発ビルが完成するまでのテナントさんのつなぎ役にしかならない、5年後までは経営がもたないという不安の声が聞こえてきます。私は、西新のまちの象徴でもある商店街を将来にわたり活性化していくため、5年後、新たなビルが開業するまでの間、商店主さんが夢や希望を描けるような取り組みが必要であると考えます。 まず、西新駅から藤崎駅につながる商店街に人の流れを呼び込み、活力を創出していくためには、まちの拠点となる機能が必要と思います。藤崎駅には早良区役所や保健福祉センターなどの行政機関が複数集積していますが、築年数も随分経過しています。例えば、将来的な建てかえ等も見据え、早良区役所を西新駅側に移転させ、西新にも行政拠点を形成してはどうかと思います。そうすれば、西新、高取、藤崎のまちが商店街を通して一体化し、回遊性が生まれるのではないかと思います。プラリバ跡の再開発ビルに早良区役所や保健福祉センターが入居することは考えられないか、お尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) 早良区役所及び早良区保健福祉センターにつきましては、福岡市アセットマネジメント基本方針に基づき、耐震改修工事を平成27年度までに完了していることから、引き続き施設の活用ができ、早良区役所及び早良区保健福祉センターが西新の再開発ビルに移転することは現在のところ検討いたしておりません。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 耐震工事が終了したばかりだからということですけれども、耐震工事はいつ起こるかわからない大地震に備えてのことでしょうから、しておくのが当然のことというふうに思います。 それでは、耐震対策が必要な区役所はどこか、また、いつから検討を始めたのか、さらに工事費は幾らだったのか、総額と福岡市負担額についてお尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) まず、耐震対策が必要な区役所につきましては、耐震診断を行いましたところ、東区、南区、早良区、博多区の各庁舎という結果でございました。 次に、検討を開始いたしましたのは平成19年度からでございまして、耐震対策が必要な4区庁舎全てが独立行政法人都市再生機構が所有するUR住宅と合築されていますことから、都市再生機構と調整を行い、平成21年度から東区庁舎の耐震改修工事に着手し、その後、順次南区及び早良区庁舎の耐震改修工事をそれぞれ実施いたしております。 なお、博多区庁舎につきましては、今後、建てかえを検討してまいります。 最後に、耐震改修に係る設計、工事などの事業費につきましては、東区は区庁舎部分、UR住宅部分を合わせた総額が約6,300万円でございまして、そのうち福岡市負担額が約3,200万円、南区は総額が約1億円、そのうち市負担額が約6,400万円、早良区は今年度負担額が確定いたしますので、現段階では概算でございますが、総額が約2億9,100万円となっており、そのうち市負担額は約2億2,500万円となっております。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) これまで10年かけて3つの区役所について耐震改修工事が実施されています。このスピード感のなさは問題だと思いますが、URさんもいらっしゃいますので、いろいろと検討されたと、それで時間がかかったということでしょう。 早良区役所は2億円かけて耐震工事が行われておりますけれども、早良区役所、博多区役所いずれも築45年、全部そうなんですが、なぜ博多区役所は耐震改修ではなく建てかえとなったのか、お尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) 早良区庁舎につきましては、耐震化を図るに当たって、鉄骨ブレースを執務室内に設置する必要がなく、区役所機能を継続できることから、福岡市アセットマネジメント基本方針に基づき、耐震改修工事を実施いたしております。 博多区庁舎につきましては、耐震改修工事を行った場合、鉄骨ブレースの設置により、執務室や窓口を分断する箇所が数多く出てくるなど、市民サービスへの影響が懸念されますことから、さまざまな角度から耐震対策について検討を行ってきたところでございます。 一方、博多区庁舎と合築しているUR住宅につきましても、所有者である都市再生機構が耐震対策についての検討を進めてこられました。このたび、都市再生機構が入居者の移転とともに、住宅廃止の方向性を決定され、福岡市と都市再生機構との協議が調いましたことから、博多区庁舎の耐震対策として建てかえを行うこととしたものでございます。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 今まで10年間検討して、博多区役所は市民サービスに影響が出るということで耐震工事がやりにくいんだということがわかったと、10年かけてこれを言われてもちょっとなかなか納得はしにくいなというふうに思います。やはりURさんの意向が非常に強いんだろうと思うのは私だけだろうかというふうに思います。 早良市民センターや早良区役所を含む街区には公共施設が集積をしております。早良市民センターや藤崎バス乗継ターミナル、ももち体育館、ももちパレス、早良区保健福祉センター保護課庁舎など、おのおのの築年数についてお尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) 議員おただしの施設につきましては、早良市民センターが築34年、藤崎バス乗継ターミナルが築35年、ももち体育館が築45年、ももちパレスが築44年、早良区保健福祉センター保護課庁舎が築50年でございます。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 近隣には国や県の施設も複数立地しております。すぐ隣に位置する早良警察署、西福岡税務署、九州郵政研修センターの築年数についてお尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) 近隣の国、県等の施設につきましては、早良警察署が築44年、西福岡税務署が築49年、九州郵政研修センターが築48年でございます。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) このように、この地区の大半の土地は県と市が所有しています。そして、築年数が古い公共施設が集積しています。これらの施設更新はどのように進めていくのでしょうか。市民局は、早良区役所、早良市民センター、ももち体育館を所管しており、人ごとではないと思われますが、どのようにお考えなのか、お尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) 早良区役所を中心としたこの地区には、議員御指摘のとおり、市民局所管の施設がございますことから、これらの公共施設の更新に向けての方向性を検討していくことは、市民の皆様に適切な公共サービスを提供する観点から、市民局としましても、重要な課題と認識しており、今後、公共施設の更新期を見据えながら、関係局等と連携して取り組んでまいります。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) いろんなものが集積しているところなんですが、あの街区のところで、ただ1つ水道局の建物だけは今新しくなっているんですね。ちょっと虫食いみたいになっているんですが。だから、順番にリニューアルしていくとして、新たな建設場所や駐車場が必要なことを考えると、今から区役所を移転することも考えておく必要があるのではなかったのかなというふうに思って申し上げております。 早良区役所周辺の公共施設の建てかえは近い将来対応しなければならない早良区の大きな課題と思いますが、まちづくりの観点からどのようにお考えなのか、お尋ねします。 ◯住宅都市局長(光山裕朗) 早良区役所周辺の公共施設の建てかえにつきましては、まちづくりの観点からも重要な契機となることから、各施設の更新時期を見据え、関係者と連携しながら広域拠点にふさわしい良質なまちづくりに取り組んでまいります。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) よろしく、福岡市がぜひリーダー役を担っていただきたいというふうに要望しておきます。 さて、この西新駅周辺の地域は、西南学院大学や修猷館高校が立地する文教地区であります。かつての商店街は学生たちでにぎわっておりました。時代が違うといえば、そうなんですが、昔、私なんかが高校生や大学生のときは商店街に高校生、大学生がたくさんいたように思っております。 そこで、商店街に学生のにぎわいを取り戻すために、明治通りを挟んで北側に位置する、脇山口の交差点ですが、学校側から商店街に向かう動線を確保する必要があると思います。脇山口の交差点を思い出していただくとわかるんですけれども、西南とか修猷館の横から通ってくると、そのまま地下鉄の1番出入り口に物すごく吸い込まれるようにどんどんおりていくのが見られるわけであります。 地元の商店街としては、何とか多くの学生たちに商店街に来てもらう努力を今までもしてこられましたけれども、物理的に厳しいものがあり、これ以上、商店街としてはどうしようもないという状況です。何とか学生を中心とした人の流れを商店街に引き込みたいというふうに思っておられます。 そこで、脇山口交差点東側にエスカレーターつきの歩道橋や地下通路を設置することはできないのか、お尋ねします。 ◯道路下水道局長(二宮 潔) 脇山口交差点東側への横断歩道橋や地下横断施設の設置についてのお尋ねでございますが、脇山口交差点西側には横断歩道が、東側には地下鉄の通路があり、歩行者などに対する南北方向の横断利便性は一定程度確保されていることから、横断歩道橋や地下横断施設の設置の必要性は低いと考えております。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 確かに費用対効果で考えると、厳しいのかなというふうには思います。ただ、ドン・キホーテの前から対面の福銀に行こうとすると、信号を渡って、渡って、渡ってというようなことになるので、行けないわけじゃないけど、大変な時間がかかるということであります。 それでは、脇山口の交差点を歩車分離信号にして、ドン・キホーテ西新店の前から福銀側にも横断歩道を設置することが最も近道になると思いますけれども、歩車分離信号にしてはどうかと思いますが、お考えをお尋ねします。 ◯道路下水道局長(二宮 潔) 脇山口交差点への歩車分離式信号機の導入と東側への横断歩道の設置についてのお尋ねでございますが、当該交差点は主要渋滞箇所であるとともに、歩行者なども多いことから、自動車交通の円滑化及び歩行者の利便性の向上、安全性の確保などを総合的に勘案しながら、交通管理者と協議してまいります。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 脇山口の交差点は、南側から来て、左折をしようと思ったら、今度は横断歩道に自転車がいて、左折車が渋滞するということになっていますので、ぜひよろしく御検討をお願いしたいというふうに思います。 商店街は、お客様を呼び込むための努力、イベント、取り組み、いろんなことをしております。サザエさんも使っています。福岡市においては、商店街の支援、活性化につながる周辺地域のまちづくりにしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。 そこで、西新、藤崎地区を含む西部広域拠点の将来のまちづくりについて、市長のお考えをお尋ねし、この質問を終わります。 ◯市長(高島宗一郎) 西新、藤崎、シーサイドももち地区につきましては、都市計画マスタープランにおいて、多様な都市機能と行政サービス施設や商業施設などが連携をした、ふれあいとにぎわいのある西部の広域拠点に位置づけて、商業、業務、サービス機能などの誘導や安全で快適な歩行空間の確保などに取り組むこととしております。 古くから栄えてきた西新、藤崎地区については、多くの行政施設や商業施設、商店街などが集積をしておりまして、今後、これらが段階的な更新期を迎えますために、将来も見据えた機能更新を地域や関係機関と連携をして円滑に進め、地区の特性に応じた都市機能の誘導と回遊性の向上などを図りますとともに、シーサイドももち地区との連携を高め、西部広域拠点としての一体的な機能強化に取り組んでまいります。以上です。 ◯41番(平畑雅博) 次に、早良区地域交流センターの整備についてお尋ねします。 早良区では、区民念願の地域交流センターが四箇田団地集約化事業により、ようやく整備場所が決定いたしました。現在、事業化に向けて検討が進められておりますが、立地環境を考えると、利用者の交通アクセスをいかに確保するかが重要な課題となります。バスやタクシーなどの公共交通によるアクセス環境の向上とあわせて、一般車両の駐車場確保についても、隣接地等の有効活用も含めて、しっかり検討していく必要があると考えます。 そこで、まずは早良区地域交流センターの今後の整備スケジュールについてお尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) 早良区地域交流センターの整備スケジュールにつきましては、平成28年度中に事業手法を含む基本計画を策定し、基本設計に着手する予定でございます。平成33年度開館を目指して着実に事業を推進してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 今年度基本計画を策定するとのことですが、早良区地域交流センターの導入機能や施設構成はどのようにお考えなのか、お尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) 早良区地域交流センターの導入機能や施設構成につきましては、多目的ホールや会議室、図書館分館など既存の地域交流センターと同様の機能を基本としておりますが、周辺校区の自治協議会会長など、地域の皆様方の御意見を踏まえ、早良体育館が近接していることから、体育館やトレーニングルームは整備せず、和太鼓やダンスのための高い防音機能を持つ練習室を整備することといたしております。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 地域交流センターは多くの早良区民が利用する施設であります。そういう意味では、この施設自体が交通拠点ともなると思いますが、バス路線については、現在の路線で十分対応できるのか、また、新しい路線が必要となるのか、お尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) バス路線についてでございますが、整備予定地の最寄りのバス停である四箇田団地バス停へは、平日で賀茂方面から94便、次郎丸方面から177便、金武方面から113便が運行されております。一方、早良区南部地域からは、平日で1日に1便、野芥方面からは1日9便の運行となっております。そのため、早良区南部地域や野芥方面からの増便や路線の新設について交通事業者との協議を進めているところでございます。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 交通事業者と十分に協議を行って、しっかり対応していただきたいと思います。 また、タクシーで来場される方も多いかと思います。タクシー待機場について、どのように確保するお考えか、お尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) タクシーの待機場につきましては、今後、基本計画を策定する中で検討いたしてまいります。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 既存の地域交流センター3つは駅前だったり、駅そのものでありますので、そこにタクシー乗り場があるわけで、あるのと一緒ですから、つくっていないということだろうと思いますが、今回は駅そばではありません。ということですから、ぜひ基本計画策定のときに考慮いただきたいというふうに要望しておきます。 次に、自家用車の駐車場の確保が最も重要と思います。 そこで、自家用車の駐車場は何台確保される計画か、他の3区の地域交流センターと東区のなみきスクエアの駐車場台数とあわせてお尋ねをします。 ◯市民局長(井上るみ) 早良区地域交流センターの駐車台数につきましては、近接する早良体育館との相互利用を念頭に今後基本計画を策定する中で検討してまいります。 また、他の地域交流センターの駐車台数につきましては、博多南地域交流センターが65台、和白地域交流センターが同じく65台、西部地域交流センターは西部出張所の駐車場と合わせて100台となっております。 さらに、東区のなみきスクエアの駐車場は38台となっておりますが、近接地に200台駐車可能な市営千早駅前駐車場を整備しているところでございます。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) それでは、取得される敷地はどれくらいの面積を予定されているのか、なみきスクエアの敷地面積とあわせてお尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) 早良区地域交流センターの用地の面積につきましては、約9,000平方メートルを予定しており、現在、用地の取得に向け、所有者である独立行政法人都市再生機構と協議を進めているところでございます。 また、なみきスクエアの敷地面積につきましては、9,343平方メートルとなっております。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 最近オープンしたなみきスクエアとは、9,000平米ずつでほとんど変わらないわけですが、なみきスクエアの場合は隣の市営駐車場が6,000平米、合わせると1万5,000平米になるということですから、かなり広いということであります。 今の予定の9,000平米ぐらいで駐車場も確保してということになっていくと、交通を意識し出すと、今度は中身がおろそかになるというか、狭くなったりするので、それは本末転倒な話でありますから、なるべく広く敷地を確保していただきたいということでお尋ねをしております。 そこで、予定地の隣接している四箇田公園も含めた一体的な駐車場整備は検討できないか、お尋ねします。 ◯市民局長(井上るみ) 早良区地域交流センターの駐車場の整備につきましては、取得する用地の面積や形状を踏まえるとともに、地域の皆様の御意見も伺いながら、基本計画を策定する中で詳細に検討をしてまいります。 四箇田公園との一体的な整備につきましても、住宅都市局と連携しながら、法的な課題や費用対効果など、さまざまな観点から総合的に検討してまいります。以上でございます。 ◯41番(平畑雅博) 先ほど市民局長から答弁はなかったというか、聞いていないから言うんだけれども、新しくつくる予定の地域交流センターは体育施設がないんですね、つくらないんですよ。その理由は、その前に早良体育館があるからということであります。ただ、その早良体育館も駐車場が足りないということで地元からずっと要望が出ていますけれども、駐車場整備はずっとできていないというのが、ここ数年の現実としてあるわけです。だから、こうやって地域交流センターをつくるときに、せっかく早良体育館の前でということでしたから、あわせて駐車場の整備もぜひやっていただきたい。そこに都市計画決定された公園があるので、なかなかこれをクリアするのは難しいというふうには思っています。ただ、早良区だけ運動公園がありません。だから、体育館の南側に運動公園をという話もあります。すると、都市計画決定された四箇田公園と一緒にして、住宅都市局長に言わないかんやった、ぜひいいように考えていただいて、確保していただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしておきます。 それでは、最後にウォーターフロントについて質問させていただきますが、時間がございませんので1問で終わらせていただきますが、私はウォーターフロント地区を天神、博多に次ぐ第3の拠点ではなく、新しい都心拠点としてどんなまちにしたいのか、福岡市の姿勢というか、思いというか、夢というか、そこをはっきりすることが重要ではないかと思っております。 天神と博多、同じようなまちは要らないと思います。まず、誰をターゲットにするのか、外国人なのか、観光客なのか、ビジネスマンなのか、リゾート地区にするのかなど、ウォーターフロント地区が目指すまちのメーンターゲットを定めなければ始まらないと思うのでございます。 最後に、高島市長にウォーターフロントをどんなまちにしたいのか、思いと覚悟をお尋ねして、質問を終わりたいと思います。 ◯市長(高島宗一郎) 福岡市が今後も持続的に成長をして九州や日本の成長を牽引していくためには、天神、博多駅地区に加えまして、ウォーターフロント地区の再整備を推進して、国際競争力のある都市づくりを進めていくことが重要であるというふうに考えております。 このため、平成28年3月の国の産業競争力会議実行実現点検会合におきまして、私自身がウォーターフロント地区のポテンシャルやクルーズ、MICE、にぎわいが融合した一体的なインバウンド拠点の形成についてプレゼンテーションを行いまして、その結果、官民連携による取り組みを国家プロジェクトとして後押ししていく方向性が示されました。また、国においても、先日、閣議決定された日本再興戦略2016にこの福岡の取り組みが位置づけられたところでございます。 平成28年度はいよいよ事業化のステージを迎えておりまして、国の協力も得ながら、民間投資を喚起して、国内外から多くの方が訪れて交流する都市空間として、また貴重な海辺を生かした市民の憩いの空間として、世界に誇れる新たな拠点の形成に向けてウォーターフロント地区の再整備を推進していきたいというふうに考えております。以上です。 |